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Dr.Ryuのペット相談室 獣医師によるペット何でも相談室です

相談001
狂犬病についてお尋ねいたします。狂犬病の予防接種は生後3ヶ月たってからとききましたが、生後3ヶ月以内の犬にかまれて危険ではないのでしょうか?教えて下さい。(横浜市、Kさん)
Dr. Ryuからの返事:

メールの確認が、遅れ返信が遅れましたことをお詫びいたします。さて、ご質問の件でございますが、結論から先に申し上げますと、おそらく大丈夫だと思われます。

その理由ですが、仔犬は、生まれて母犬から最初に飲む乳(初乳といいます。)の中に各種のウィルスに対する抗体が含まれています。この初乳を飲むことにより免疫(移行免疫といいます。)を獲得します。この免疫がある間は、外部からのウィルスに暴露されてもその病気に罹らないか、もしくは、症状が殆ど出ないで済みます。ですから、母犬がきちんと狂犬病の予防接種を受けていれば、まず問題はないと思われます。そして、この移行免疫は、生後3ヶ月で完全に消失すると言われています。その為、狂犬病予防法では、生後3ヶ月に狂犬病の予防接種を受け、保健所にて飼い犬の登録を済ませることとなっています。

実際には、移行免疫は、生後50〜60日と生後90日のどちらかで消失すると言われています。通常、狂犬病のワクチンよりも、5種、7種、8種ワクチンといわれるワクチンを先に接種することになると思います。その理由は、狂犬病のウィルスに暴露する危険が非常に低く、他のウィルス疾患に暴露する危険の方がより高いと考えらるからです。

ちょっと話が、長くなってしまいましたが、複雑に他のこととリンクするためご勘弁下さい。(実は、これでも舌足らずですみません。)狂犬病ウィルスに暴露する危険性が非常に低いならば、予防接種をしなくてもいいのではないかという疑問があるかもしれませんが、日本を含め狂犬病の発生のない国(清浄国といいます。)は、世界でイギリス、オーストラリア、台湾、日本の4カ国しかありません。これ以外の国は、毎年狂犬病ウィルスの被害に遭われている人々がいます。映画アウトブレイクをご覧になったことがあるでしょうか?、どんなに水際の防疫を行っていても国外から危険なウィルスは、侵入する危険性があります。狂犬病がもし日本国内に侵入したならば、狂犬病予防接種をしていない場合、防げないだろうとも言われています。我々の先輩獣医師達が、文字通り命を懸けて勝ち取った狂犬病清浄国ですので、子孫のためにも繋げていきたいと思います。

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