ペットフードのラベルの読み方(ドッグフード)

ペットフードのラベルの読み方(ドッグフード)

ペットフードを選ぶ際、ラベルの読み方はとても重要です。ラベルにはペットフードの内容が記載されていますが、すべての原料が正確に記載されているわけではなく、10%以下の原料については記載義務がない場合もあります。

さらに、BHA、BHT、エトキシキン、プロピレングリコールなどの有害な合成物質が含まれている可能性があっても、それらがラベルに記載されない場合もあります。したがって、ペットフードを選ぶ際には、原料表示に加えて製品全体の品質や製造元の信頼性にも目を向けることが大切です。

ラベルには重量の多い順に原料が表示されるため、表示されている最初の原料がフードの主成分です。この点を意識して、フードの品質を判断しましょう。

ペットフードの原料例

以下に、現在市場に流通しているドッグフードの例をいくつかご紹介します。

【 例1 】

原料:穀類(小麦粉、トウモロコシ、パン粉、小麦ふすま、脱脂米糠、グルテン、肉類(チキンミール、チキンレバーパウダー)、糖類(ショ糖、オリゴ糖)、植物性タンパク質、動物性油脂、ビール酵母パウダー、野菜類(モロヘイヤ、大麦若葉、キャベツ、トマト、ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ、ブロッコリー)、ビタミン、ミネラル類、保存料、着色料(食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号)

このフードでは、穀類が一番目に表示されています。つまり、主成分はトウモロコシや小麦といった植物性原料です。動物性タンパク質の供給源として「チキンミール」が含まれていますが、動物性原料は少量であることがわかります。穀類を多く含むフードは、犬に必要な高品質のタンパク質を十分に供給できない場合があります。

【 例2 】

原料:穀類(とうもろこし、米)、糟糖類(コーングルテンフィード、ふすま、脱脂米ぬか)、植物性タンパク質(脱脂大豆、乾燥おから)、肉類(チキンミール、ポークミール、チキンエキス)、動物性油脂、コーングルテンミール、植物発酵エキス、ミネラル類(カルシウム、塩化ナトリウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、B12、パントテン酸、コリン)、着色料(赤色102号、黄4号)、保存料

こちらのフードでは、穀類が主成分として記載され、植物性タンパク質が、2番目、3番目と続いています。肉類として「チキンミール、ポークミール」が使用されており、これらは良質な動物性タンパク源であり、犬に必要な栄養を提供する重要な成分です。しかし、穀類、植物性タンパク質の割合が多いことから、肉食の犬にとっては不十分な可能性があります。

高品質なフードの例

次に、高品質なドッグフードとして知られている「ヤングアゲイン」のフードを例に挙げてみます。

【 例3:ヤングアゲイン 40/16 グレインフリー ハイプロテイン プレミアム ドッグフード 】

原料:ポークミール、ジャガイモ澱粉、チキンミール、鶏脂肪、トマト繊維、ニシンミール、フィッシュミール、魚油、ビタミン類、ミネラル類、タウリン、ユッカエキス

このフードでは、動物性タンパク質(ポークミール、チキンミール)が主成分となっています。これにより、犬にとって理想的な高タンパク質フードが提供されています。さらに、グレインフリーであるため、穀物アレルギーのある犬にも適しています。ヤングアゲインのように、原料が明確で肉類が主成分となっているフードを選ぶことが、ペットの健康維持に繋がります。

ラベルからわかること

ラベルを見ることで、そのフードがどのような原料から作られているか、どれが主成分なのかがわかります。特に、最初に記載されている原料は重要です。ペットは自分でフードを選ぶことができないため、飼い主がしっかりとラベルを確認し、最適なフードを選ぶ必要があります。

質の良いフードは、適切な栄養バランスを保ち、ペットの健康と幸福を支えます。愛するペットのために、ラベルをよく読み、本当に良質なフードを選びましょう。

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