ペットフードのラベルの読み方(キャットフード)

ペットフードのラベルの読み方(キャットフード)

キャットフードを選ぶ際、ラベルの読み方は非常に重要です。とはいえ、ラベルにはすべての原料が記載されているわけではなく、10%以下の原料は記載義務がないため、全体像を完全に把握するのは難しいことがあります。特に、有害な合成物質が含まれていても表示されていないこともあります。

原料表示に関しては、重量の多い順に表示されるという原則があるため、最初に記載されている原料が最も多く含まれていると理解することができます。この点を踏まえて、ラベルをしっかりと確認し、猫にとって最良の選択をすることが大切です。

キャットフードの原料例

以下に、日本でよく販売されているキャットフードの例を2つご紹介します。

【 例1 】

原料:穀類(とうもろこし、小麦、玄米)、肉類(チキン)、植物たん白エキス(コーングルテンミール)、油脂類(パーム油、大豆油)、魚介類(まぐろ、白身魚)、野菜類(ニンジン)、ミルクパウダー、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、保存料、着色料(二酸化チタン、黄5、黄4、赤102、青2)

このフードでは、穀類が最初に記載されており、穀物が主成分であることがわかります。肉類は少量しか含まれておらず、合成保存料であるソルビン酸カリウムやタール系着色料も含まれています。これらの添加物は、長期的に猫の健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

【 例2 】

原料:穀類(とうもろこし、小麦粉)、豆類(乾燥おから、脱脂大豆)、糖類(コーングルテンフィード、ふすま)、魚介類(フィッシュミール、かつおエキス)、コーングルテンミール、チキンミール、動物性油脂、植物発酵エキス、ミネラル類、ビタミン類、着色料(赤色102号、黄色4号)

こちらのフードでも、穀類が主成分として表示されており、猫に必要な動物性タンパク質が少ないことがわかります。穀類や豆類が多く、タンパク質の供給源としての肉類はチキンミールとフィッシュミールのみです。これでは、猫にとって必要なタンパク質を十分に供給できない可能性があります。

高品質なキャットフードの例

次に、高品質なキャットフードとして知られている「ヤングアゲイン」の例をご紹介します。

【 例3:ヤングアゲイン 50/22 グレインフリー ハイプロテイン プレミアム キャットフード 】

原料:ポークミール、チキンミール、鶏脂肪、ジャガイモ澱粉、チキンレバーフレーバー、ニシンミール、DLメチオニン、Lリジン、魚油、オオバコ籾殻(繊維源)、クエン酸カリウム、フラクトオリゴ糖、醸造酵母、塩化カリウム、炭酸カルシウム、塩化コリン、タウリン、炭酸カリウム、ビタミン類、ミネラル類、ユッカエキス

このフードでは、ポークミールやチキンミールといった動物性タンパク質が主成分として使われています。また、穀物は一切含まれておらず、猫の消化に負担をかけないグレインフリーのフードです。猫に必要なタンパク質や必須アミノ酸(タウリンなど)が豊富に含まれ、健康的な選択肢となっています。

ラベルからわかること

ラベルをよく読むことで、そのフードにどんな原料が含まれているのか、またそれらがどのくらい含まれているのかがわかります。特に、最初に記載されている原料は主成分ですので、必ず確認しましょう。猫は真性肉食動物であり、肉や魚を主成分としたフードを選ぶことが、健康維持に不可欠です。

適切なフードを選ぶことで、猫の健康と長寿をサポートすることができます。ラベルをしっかり確認し、猫にとって最適なフードを選んであげましょう。

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